トラック業界あるある

トラック運転手の人気がない理由

とら子

どうしてトラック運転手は若い人に人気がないのかしら?

そんな疑問に答えます。

この記事を書いた人

運送業界28年、アパレル関係3年、営業歴9年(訪問販売2年・不動産仲介7年)

2021年運行管理者取得 現役ドライバー

地場・中距離・長距離など経験あり

キツイわりに給料が安いから

今の若い世代には、仕事内容がキツイわりに給料が安いということで魅力を感じないのだと思います。

どうしても体を使う仕事なので、肉体的にキツイのはある程度仕方がないことですが、給料がキツイ分見合えば我慢できる人もいます。

しかし、今はそこまで高給ではないので人気がないわけです。

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長時間労働

トラック=長時間労働

人気のない理由の一番は長時間労働でしょう。

2024年4月からは、トラック運転手の拘束時間の制限が強化されているので少しだけ時間は短くなりました。

以前は293時間/月、現在は284時間/月になっています。

ですので、1ヵ月22日稼働として一日の拘束時間は12.9時間です。

休日は1ヵ月8回の計算になります。(週休2日制)

とはいえ、一般的な仕事に比べるとまだまだ拘束時間は長いので若い人に敬遠されてしまうのでしょう。

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ブラック企業のイメージがある

運送業といえば、ブラックなイメージを持っている人が多いです。

いじめ長時間労働など良くないイメージが定着している。

特に20代の方には運送業界は魅力的ではないのも事実。

長時間労働に関しては、改善傾向にあるので将来的には今よりは良くなる方向です。

最終的な目標は、一般の企業同様に年間の時間外労働時間を720時間にすることだからです。(まだまだハードルは高いですが)

働き方改革により、運送業界に改善基準公示されたのは大きい出来事だといえます。

交通事故を起こしたら大変だから

トラックといえば事故がつきものというイメージがあります。

長時間労働が原因で、集中力が低下し事故を起こしてしまうケースが考えられます。

過労運転は確かによくないです。

しかし、今では拘束時間の短縮化で昔よりは改善に向かっています。

とはいえ、ニュースでトラックに関する事故を見れば悲惨な場面が多いのでどうしても敬遠されてしまうのかもしれません。

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福利厚生面が不十分

運送業界は他の産業に比べて福利厚生が不十分なことが多いです。

いまだに昇給・賞与がなかったり、退職金がないところも多いです。

おもいきりお金を稼げるかというとそれも限界があります。

有給取得も人手不足のためにすんなりといかない会社もあるでしょうし、そういった面で人気がないといえます。

筆者の一言

ここまでトラック運転手の人気のない理由を列挙してきました。

トラック運転手はなくてはならない重要な仕事であるのは間違えないことなので、時間の短縮化と所得の向上を目標に国と企業が連携して実現させてほしいと思います。

今後については、国をあげてトラック運転手という職業の地位向上を図り運送業者と連携して無駄やムラのない仕組みを構築していかなければなりません。

高速利用料金や燃料費など経費が掛かる部分を国がある程度負担するか緩和していく必要性があると感じてます。

あとは、トラックが休憩できるスペースをもっと増やさないといけません。

高速道路と一般道の両方に言えることです。

都市計画の中に初めから想定しておかないとだめですよね

まとめ

ひとことでまとめると運送業界はキツイ・長い・安いということ

さらに付け加えると、トラック=事故も不人気の原因です。

とにかくイメージが悪すぎるから、人気がない仕事になってしまったというわけです。

今後は国と企業が一体となって素晴らしい仕組みを構築してより便利で無駄のない流通システムを構築する必要があるといえます。

最後まで読んでくれてありがとうございました。